第31回KBG部

5/6は高円寺で行われたゲーム会に朝から夕方4時前くらいまで参加。

まずは「源氏」。12枚の姫カードで作られたサークルを一方向に1〜3の間で移動し、止まった姫には手札から短歌カードを出して置くことができる。こうすることでその姫の寵愛を受ける事ができるんだけど当然他のプレイヤーはそれを邪魔するためさらに良いカードを置いて上書きし姫を横取りする。誰かが一周したら季節が終わり得点計算。多くの姫の寵愛を受けてたり、人の奥さんから思いを寄せられていると得点できる。なんちゅうシステムだ。でもこれがゲームの雰囲気を盛り上げるのに一役も二役もかっていて「うちの嫁が!」「やっすい歌でくどくのう」などと下衆な会話がはずんでとても楽しかった。結果的には勝てなかったものの是非製品版を遊んでみたいものだ。というのもコレ、まだ試作段階。カナダのデザイナーさんが作ったそうで姫のイラストも短歌も全てデザインしたんだそう。海外の人から日本の良さを教わるっていうのは今も昔も変わらない感じですなぁ。


次は「アルハンブラ」。タイルを獲得して同じ色の建物や繋がった壁など、3回ある得点計算時に多く得点できるよう自分の庭園を広げていき、高得点のプレイヤーが勝利。賞も取っているし拡張も沢山出ているので以前から遊ぼう遊ぼうと思いつつなかなか機会を作れなかったこれをやっとこプレイ。多人数ソロなんて声も聞いていたけれど今回に関してはそんなこともなく、楽しく箱庭を作る事ができた。お金の取り方や壁の配置方法などがほどよく意地悪で適度に悩めるのがいい感じ。価値にこだわらず好きな用に作るのが正しいプレイスタイルなのかも。


「グルーム」。透明なカードを使って遊ぶちょっと変わったテイストのゲーム。各プレイヤー4〜5人のキャラカードを担当して、自分のキャラ全員をいち早く死亡させるのが目的。かといってただ死んだだけでは勝てない。なるべく悲惨な死に方をしないと高得点は得られないのだ。手番では手札から2枚を自分、あるいは他のプレイヤーのキャラの上にプレイする。カードにはプラスかマイナスの数字が何ヶ所かに記されていて、重ねて置くことで下のカードの数字を隠してしまうこともできる。こうしてそのキャラの不幸度が上がったり下ったりするのだ。数字がマイナスになったら死亡チャンス!死因の書かれたカードをプレイするとそのキャラはお亡くなりになる。さりとてこれで安心できるかというとそうでもなく、大量に用意されたアクションカードの中には生き返らせるカードまであるんだから悪趣味もここに極まれりという所である。今回はアクションカードの巡りが良く勝つことができた。テキスト量が多いのでテンポはあまり良くないけれど、酒でも飲みながらゆっくり楽しみたいゲームだった。


「わさび」。これも「源氏」と同じ作家さんのゲームでやはり試作段階。ネタタイルをボードに配置して手にあるレシピと同じ並びにできれば寿司が一丁あがり。完成するとアクションカードを1枚取ることができ、これらは「ボード上からタイルを1枚除く」「入れ替える」などどれも便利な内容で、手番の間に使うことで自分を有利にも、場をかきまわすこともできる。レシピはただ並べるだけでなく並び順まで合わせられると「イキ」という事でボーナスが入る。これを完成させると他のプレイヤーから「よっイキだねぇ!」と声がいちいちあがるのが笑わせてくれた。空気の読めるプレイヤー同士でこういうゲームを遊ぶのは本当に楽しい。今回は途中で退席せねばならず、「源氏」「わさび」を持ち込み&インストしてくれたたけるべさんに代打ちとして無理なレシピを押し付けてしまって大変申し訳なかった。こちらもテーマをとても大事にゲーム化されてるのが伝わってきて好印象。良い形で製品化されてくれることを切に願う次第。