映画の後で朝までゲーム

Riten2008-03-28

新宿で夜9時過ぎから5人で映画を観た後、そのままのメンツで新宿のBeeにて朝までゲーム。半ば無理やりセッティングしてしまったけど楽しかったからいいやね^^;

・にわとり四苦八苦
08/3/20でも紹介したバッティングゲーム。プレイヤーそれぞれがカード1枚出すだけで一喜一憂してる様はパーティーゲーム的な雰囲気だけど、場やカードをしっかり読んでいけば運まかせでは決してないのが判る良ゲーム。たいがいノリで遊んじゃうけどね〜。田村くんが勝利。

パンデミック
世界にまん延する4種のウイルスの特効薬をそれぞれ違う特殊能力を持ったプレイヤーが団結して研究していき、致命的な状況になる前に全てに対するワクチンを作れれば全員が勝利、できなければ全員負けというなかなかシビアな世界設定のゲーム。
駒移動やカードを使った手番を行なった後、ウィルスが状況によって2〜5ヶ所の都市に発生、1つの都市に集中した場合はアウトブレイクが起こりその周辺の都市に飛び火、さらにそれらが限界を超えているとまたブレイクし、、と連鎖が起こる。ルールでうまいこと(?)同じ都市にウィルスが発生しやすくなっているので、各都市が限界を超えないようちょっとずつでもウィルスを除去していかなきゃいけないものの、あちらを掃除すればこちらが汚れとままならない。
結局、ワクチン3種までは開発に成功したけど世界はウィルスに覆われ人類は滅亡。ゴフッ、、
ダイナミックに局面が悪化していくので善きにつけ悪しきにつけ短時間で決着がつく、協力ゲームとしては非常に優秀な印象を持てた内容。
ただ、へたをすると1人の司令官対ウィルスって感じのソロゲームになっちゃいそうな気もするな。これは協力ゲーム全てが抱える問題点でもあるだろうけどね。

・エルグランデ
発売10周年を迎えた、スペインを舞台にした陣取りゲーム。
全員同じ内容の数字カードを持っていてそれを順番に1枚ずつ場に出していき(同じ数字は出せない)、数字の大きい人からそのラウンドの手番を行なう。手番では手元にある騎士駒を各領土のどれかに置く事でその領土の支配権を強め、得点ラウンドで支配権の多い人は高得点をもらえるって仕組み。基本はこれを繰り返して終了時に高得点の人が勝利。いたってシンプルな内容なんだけど、ここで重要なのが最初の数字カードとボード上にどでんと居座る王様、そして塔。
数字カードには数字以外に騎士の顔が描いてあり、自分の手番の最初にその顔の数だけ手元に騎士駒を補充できる。そう、騎士駒は自由に使える訳ではなく手元にある分しか使えないのだ。しかも大きい数字カードほど顔の数は少ないので手番を早く行ないたければ騎士の補充はできないようになってる。
王様は騎士駒の配置と得点に影響。騎士駒を配置できるのは王様がいる領土に隣接している領土のみ。しかも王様の居る領土は不可侵でなにもできない。さらには得点ラウンド時、王様のいる領土ではボーナスを得られるので王様は見た目どでんとしているものの、特殊カードによってあっち行ったりこっち呼ばれたりと動き回るはめになるのだ。
塔は騎士の騎士駒配置時、中に駒を放り込むことで得点ラウンド時に駒を多数入れているプレイヤーが得点をもらえる。で、ここからが重要で塔の得点が終わった後、前もって決めておいた領土に塔の中に入っていた自分の騎士駒をすべて移動させるのだ。という事は塔に多くの駒を入れておけば塔で得点でき、さらに移動先で多数を取れればさらに高得点をもらえる可能性があるという事。これは塔に入れてる人全員が考える事なのでそうそういつもうまくいく訳でもないんだけど、戦略としては大きな部分かな。
今回はうまく塔を利用したハギさんが勝利。塔でかぶるとダメージでかいよなぁ。

・アルチュリアの市場
街にお店を建てていき自分の店の前にお客さんが停ると収入がある。その収入をつかって店を増築したり、新店舗を出したりしてどんどん得点タイミングを増やしいち早く名誉カード3枚を購入できた人が勝利。「シティ」というゲームのリメイク作品のコレ、最初こそチビチビとしか収入がないものの、ゲームが進行するに従ってゴンゴンお金が入ってくるようになるので、まぁ泥棒による支出も増えるだろうけど、意外にゲーム時間は長くならないかも。いや、足の引っ張りあいがあるからそうでもないか。
気になったのはうっかり忘れやすい収入が結構ある事。気をつければいいんだろうけど、もうちょっと判りやすいシステムにならなかったのかなぁ。
途中で閉店時間のなったのでお試し的な感じだったけど雰囲気が掴めて良かった。

今回Beeに行ったのは、当然朝までゲームしてても怒られない店って理由が大きいんだけどそれ以外に、今、というかちょっと前までボードゲーム界を騒がせていた「天空盤」を確認するためでもあった。
騒がせていたその理由はこの天空盤、「ガイスター」って昔っから売られているドイツの2人用ゲームと、駒と盤の形は違うもののルールが全く一緒。さらには廉価版でも7000円、高級版は3万円程とよいお値段。ガイスターは3000円弱でいまだに売られている。それで「これってどうよ!?」って流れになっていた訳ですな。で、なんでBeeが出て来るのかっていうとBeeを経営してる親会社が天空盤を作っているから。

まぁ騒動の事は置いておいて(エー、確認事項としてはBeeにはお店で遊ぶ用にガイスターが以前から置いてあったのは知っていたのでそれが撤去されて、天空盤が置かれているか。だって一緒に置いてあったら不味いでしょ?さすがに。
結果的にはありました。どっちも。馬鹿じゃないの!
置いてあったのは天空盤の安いほうで、実物を初めて見たんだけどボードと駒の質感はそれほど悪くない感じ。自分で7000円払って買おうとは思わないけど、ショウケースにでも入れてあれば買う人もいるかもしれんなぁくらいのクオリティではあると思う。
写真では判らないけど全ての駒、駒の底に違う文字が書かれていて、多分天使と悪魔の名前なんだろうけど妙な所に凝ってるなーと感心さえした始末。
この類似自体にはまったく感心できないけれど、この天空盤によってボードゲームに興味を持つ人も少なからず出るだろう事は事実としてある訳で、どうせ悪さしたならせめて裾野をできるだけ広げて欲しいなーと思った次第。