「引き裂かれた女」「キラーインサイドミー」

さっくり色々。

「引き裂かれた女」渋谷イメージフォーラムにて。

老練な作家と金持ちのボンボン青年、2人の男に翻弄されるTV美人キャスターの行く先は、、、てなお話。

ストーリーは男女の愚かな部分や抗えない業のような部分をねちっこく描いていて悪くなかったけど、どろんとした。特に主人公である女性キャスターの行動は「あちゃー」感が高く、映画的なようで現実もこんなもんだろうなぁと内なる純粋な部分がへこんだ。はぁ、、、

役者はみんなうまい。老作家役のフランソワ・ベルレアンはもー、こんなおっさん近くにいて欲しくないわ!ってくらい色っぽい雰囲気をむんむん出してたし、ボンボン役のブノワ・マジメルはまさにザ・ボンボン!な好演をしていて印象的。主人公のリュディヴィーヌ・サニエはえらい美人でかわいい女優さんなんで、覚えといていいかも。これ、4年前の映画だけどね^^;

パンフはB5フルカラー。白基調のスペースをゆったりとったデザインで、写真の配置も上品でいい。テキストはやや物足りないけど、映画の元になった事件の内容にも言及しているので悪くない。



「キラー・イン・サイド・ミー」ヒューマントラストシネマ渋谷にて。

油田開発で賑わうテキサスの町を舞台に、売春婦との出会いをきっかけに狂気を表面化させていく保安官助手ルーの運命は、、、てなお話。

サスペンスとしての演出が弱い感じ。犯人を主人公にしているんだから、犯行がばれる、ばれないのハラハラ感が大事だと思うんで、そういう部分に力を入れて欲しかったかな。
バイオレンスシーンが話題の作品で、確かにどのシーンものっぴきならないことになっているものの、どこか熱さが無くてクールな印象。
これは主人公の内面が普通の犯罪者とは違うのでいちがいに駄目だとも言えないんだけど、やや肩透かしをくった気分だった。

ヒロイン演じる、といっても序盤で退場するけど、ジェシカ・アルバはこれでラズベリー賞受賞。彼女はここ数年、この賞の常連なのね。判らなくも無いけどさ。

パンフはB5、4C1C。表1中央に窓が開いてて、主人公の顔がのぞくようになっている。黄茶の紙を使って映画の舞台時代である1950年の雰囲気を出してるのはいいね。テキストの量、内容とも悪く無いので買って損なし。