「メアリー&マックス」

新宿武蔵野館にて。

オーストラリアに住む女の子メアリーとニューヨークに住む自閉症の中年男マックスの文通による交流の物語。クレイアニメーション作品。

クレイアニメの出来もさることながら、物語がとても良い。2人の状況や気持ちの変化を時にコミカルに、時にブラックに、クレイアニメの特性を生かしながらビジュアル的にうまく表現していた。
中盤2人の関係に大きな転機が訪れるんだけど、そこでのマックスの感情の高ぶりに大きく共感しすぎて、ある種絶望的な気分に。
悲しくもどこか暖かい気持ちになれるエンディングは、油断すると号泣する羽目になるので先にハンカチなりを用意しておいた方がいい。マジで。

デートムービーというより1人で観て鑑賞後、2人のやりとりをじっくり反芻する時間を持った方がいいかもなーなんて思えた作品。メアリーやマックスと重なる部分がある人もなにげに多そうだしね。

パンフはB5くらいのフルカラーで1000円。装丁はまんま絵本。最初の数ページで絵本的にストーリー紹介をしてるのはいいんだけど、エンディングまで描かれていないのが大いに不満。これならこんな装丁にする必要なんて無い。以降はキャラ紹介や監督インタビュー、制作ノートなどで、色使いやレイアウトなどとても丁寧で好印象。
間に2ページ、封筒風になってるところがあって、それぞれ本当にメアリーとマックスの手紙とメアリーのお母さんの写真が入ってる。なにこの凝った作り!
凝ってくれるのは大歓迎だけど、ここまでくると逆に不安になるなぁ。お金大丈夫なんだろか、、、