「スコット・ピルグリム VS.邪悪な元カレ軍団」

名古屋センチュリーシネマにて。
矢場のパルコに入ってる映画館。この映画はパルコが配給協力しているので、全国のパルコで上映してるのかもね。いいこっちゃ。

パーティーでひと目ぼれした女の子ラモーナと付き合うことになったスコットだが、そのおかげで彼女の元カレたちと戦うはめになり、、、というお話。

ストーリーはあんまり深く考えなくてもいいのかもしれないけど、恋愛において、お互いを認め合ったり、気持ちだけじゃ駄目だったりって部分を、かなりひねって表現してるように感じた。
基本は次々に敵が出てきて闘うの繰り返しだけど、合間の会話で関係の変化や主人公の内面の成長もちゃんと描かれていたので、物語の薄さはなかったかな。

カッと割というか場面転換や時間経過の表現が独特で、これもコミックスのコマの流れを表現してるのかもしれないけど、ちょっと混乱するかもしれない。

映画の随所に入るコミックス的効果、ZZZやRRRなど音に文字が付いたり効果線が視覚的に出るなど、やゲームのパロディ的戦闘シーンは、コミックス原作のこの映画らしい演出でとても良かった。元ネタが判らなくても楽しめるし、判ればなお良し。

特に3番めの元カレ、菜食主義のトッドは登場からオチまで気に入った。菜食主義警察?の「イエーイ!」には爆笑。
まぁなぜ菜食主義だとスーパーパワーを持てるのかの理由が「サイヤ人」というのには愕然としたけどね、、、ははは。

観た後「エンジェル・ウォーズ」を思い出したのと、この映画は女の子が観てもあんまり面白くないかもしれんなーと思った次第。ゲームや漫画うんぬんって事でなく。そうでもないかなぁ?

破天荒な展開についていけない人もいるかもしれないけど、ある種の青春映画として面白い作品なので観て損はない。

パンフはB5横開きフルカラー。内容は写真も多用してテキストも必要十分な内容なので買ってもいい。レイアウトはもっとファミコンゲーム色を出しても良かったような。元ネタ豆知識ももっとがっつり入れて欲しかったなぁ。
体から剣が出てくるのはウテナだし、ムチになる剣はソウルキャリバーだろう。こういうのを探すのが面白い映画ではあるけどさ。