「アンノウン」

西新井東宝にて。

スルーする気だったんだけど「エスター」の監督作だと知り「エスターたん、、、ガタッ」と席を立った次第。

学会発表のためベルリンを訪れた学者マーティンとその妻。忘れ物を取りに空港へ戻るマーティンだったが途中事故に合い、記憶があいまいになってしまう。わずかな記憶をたどり妻と再会のだが、妻は自分の事は知らないと言い彼女の横には見知らぬ男がマーティンと名乗り立っていた、、、てなお話。

物語は先の読めない展開で色々伏線が張られてるのかなーと、いろいろ画面を注意しながら観ていたんだけど、そういうタイプの映画ではなかった。ミスリードも無しのある意味直球勝負。
とはいっても引っ掛けがない訳でもなく、映画をよく観てる人ならガッカリ気分からグイッと上げてくれる、ほほぉ!と膝を叩かせてくれる仕掛けがある。

役者はリーアムがでかい体をぶんぶん振り回してアクションしてて好印象。女優陣も麗しい。ツボだったのは老探偵役のブルーノ・ガンツ。彼は「ヒトラー〜最後の12日間〜」のヒトラー役を好演。出てきた瞬間「ちきしょーめ!」と思ったのは秘密だ。ちなみに「ヒトラー〜」も観てません、ええ。でも何度も何度も観てるさ、うしし。

ちょっと無理を感じなくは無い話だし、後半の主人公の感情の動きに?と思ったけど、テンポの良い展開とふんだんに盛り込まれたアクションが、観る者を飽きさせない良作だ。

パンフはB5変形4C1C600円。黒地のシックなレイアウトで写真の彩度も低めで渋い。キャスト、監督インタビュー、プロダクションノート、舞台背景の解説と内容十分。買って損なし。