「ファースター」「アウェイク」

「ファースター 怒りの銃弾」シネマスクエアとうきゅうにて。

銀行強盗が成功したのもつかの間、アジトに押し入られ現金を横取りされ兄を殺された主人公。刑期を追え監獄を出た彼は復讐の旅に出る、、、てなお話。

主人公、彼を追う老刑事、横取りした人物に主人公の殺害を依頼された殺し屋、この3人を主軸に進んでいくストーリーは3者3様の思惑があるもののそれほど複雑さは無く、基本ドウェイン兄さんのマッチョな戦いっぷりを堪能する内容になっている。殺し屋は別にいなくても良かった気がするけど、最後の仕掛けのために必要なピースだったのかな。

役者は主役のドウェイン・ジョンソンは今回、笑顔を見せない復讐鬼としての迫力は十分あったんでは。ただ個人的にはマッチョなのに笑顔がピュアだったりするドウェインさんが好きなので、今度はもっと感情豊かな役に挑戦して欲しいな。
老刑事役のビリー・ボブ・ソーントンは堕落してるのに刃を隠し持った怪しい役柄をいやらしく演じていて好印象。もっと彼のストーリーを盛り込んでほしかった。

ストーリー的にもアクション的にもやや物足りなさを感じなくはなかったけど、本来ならでかい銃をおもちゃのように扱うドウェインの迫力は見るべき処あり。

パンフはA4変形4C1C。レイアウトは無骨だけど、主要3キャスト紹介のページはいいね。テキストは必要十分。買ってもいいんでは。




「アウェイク」新宿武蔵野館にて。

実力ある若社長である主人公の悩みは、母親に黙ったままの秘書との交際と心臓病。意を決して母に交際を告白しその足で結婚した夜、移植用の心臓が提供され手術となる。親友の医師に執刀を任せ手術が始まったのだが、体が動かないまま意識だけが覚醒している「術中覚醒」状態になってしまい、、、てなお話。

かなりの痛みを伴う手術シーン以降、先の予測できない展開は悪くない。なんせ主人公は妄想の姿は画面に映るものの、現実では動けないんだからね。そんな設定でここまでサスペンスを盛り上げられるのは演出がしっかりしてるんだろうな。性別、現状によって後半の展開の受け取り方が違ってくるかもしれないけど、前半の伏線、というか演出が効いてる分、説得力はあったんじゃないかな。

役者は女性陣の活躍が際立っていたね。主役のヘイデンはナタリー同様、スターウォーズの呪縛からうまいこと逃れてほしいね。ヘイデンのほうが呪縛がきついだろうからなぁ。

ソフト化されたらレンタルでも観て損は無い作品。カップルで観てほしーなー、うしししし。とりあえず痛いけどね。

パンフはB54c。レイアウトはおしゃれ寄りだけど見やすくて好印象。テキストはコラムばかりで映画の雰囲気は伝わるものの監督、キャストインタビュー無しでガッカリ。特殊な立場の役だけに、せめてヘイデンのインタビューは取って欲しかったな。うーん、あえて買わなくていいと言ってみよう。