「アルデンテ」「ピラニア3D」「ハンナ」

「あしたのパスタはアルデンテ」シネスイッチ銀座にて。

家族にゲイだと告白しようとしたらアニキもゲイで、先に告白されちゃってさぁ大変、ってお話。

ゲイという面白要素は置いといても、意に添わずパスタ屋を継いで経営していた兄、自由に暮らしていたのに経営者に祭り上げられた弟、後継者を突然失った親親族、かなわない恋に落ちる女共同経営者などなど、それぞれの思惑がからみあい誰の気持ちも理解できる作りは悪くない。もうちょっとコメディ寄りな内容を想像してただけに意外な展開だったな。
まとめ方が強引過ぎた感はあるけど南イタリアの美しくカラッとした景色同様、なんとなく晴れやかな印象が残った。後半のゲイ友達が尋ねてくるパートは面白かったけど無くても良かったかなぁ。




「ピラニア3D」TOHOシネマズ日劇にて。

地底湖から湧き出した古代の凶暴なピラニアの群れがビーチを襲う!てなお話。

おっぱい、童貞、ピラニアと、幕の内弁当ですなぁ。徹底的な大量人体破壊シーンが延々と続く様は壮観。バラバラ〜ってのもインパクトあったけど、それよりもガブって噛み跡がついてる人間がわらわらと逃げ惑う様子のほうが印象的。
話はあってないようなもんとはいえそれなりにハラハラするシーンもあったから、映画としての体裁は十分整っているかと。解決はなんだかなーだったけどね。せめてピラニアの特徴ももうちょっと生かした退治方法にして欲しかった。
3D感はそれなり。画面があわただしくて3Dを感じてる余裕がなかったって部分もあり。




「ハンナ」新宿ピカデリーにて。

殺人技術を叩き込まれた少女の復讐劇、でいいんだよなぁ?

アクション映画としてみるとやや期待はずれ。いや、アクションシーンが少ないって事もないんだけど、ヒロインの内面が良く判らないまま話が進んでいくのでピンチでもチャンスでもいまいちアクションに乗り切れなかったんだよなぁ。
ヒロインがどういう人物で、旅することでどう変わって、結局どう落とし前をつけたいのか、っていう軸になる部分がもんにゃりしてるんだよね。構成を失敗してる気がする。
アクション、ドラマ、各シーンを切り取ってみると役者も悪くないし、ケイトの異常な存在感も含めて、構成さえしっかりしてれば続編さえ期待できる要素が色々詰ってると思うんだけどねー。ちょっともったいない感じだなぁ。